野武士と言われた男

電気系大学院を出たが1年とちょっとで会社をやめた男の戯言

モラトリアム終了?正社員で働く道(中途の就職活動)

お金がない.

働かなきゃいけない.

でも働きたい会社がない.

そんなの当たり前だとみんな言うかもしれない.そりゃそうだ.大抵の人は好きで働いているわけではなく,生きていくために働いているのだから.

頑張って仕事を探す.しかし,どの求人を見ても気が滅入る.そして,ムカムカと吐き気がしてくる.それでも生活するお金のため会社に応募する.

書類通過.

1次面接.2社通過.

最終面接.面接+作文+適性試験.面接だけだとたかをくくっていたのにまさかの作文.

「辞退しようかな」

この一言が脳裏をよぎる.作文.嫌いすぎるやつ.苦手なやつ.さらに吐き気が増した.しかし,現実はお金ファースト.生活費のためとりあえず面接を受けることに.だが,事前に作文対策をしようと取り組むも,書く直前で思考停止.書く手が止まる.全く動かない.本気で入りたい会社ではないことなんて自分でも分かっている.結局適当に頭の中で考えたぐらいでほぼぶっつけ本番で挑む.適当に書く.自信ない.そして面接.本当はその会社の社長がどんな人なのか実際に見て話してみたかったという理由だけで面接を受けた.しかし,最後の「他に質問がありませんか?」でボロを出す.逆面接のようにこちらが主導権をとってしまったのだ.それを受け,取締役が一言.

「採用してもらう側だから,こちらとしては気分は良くないね」

あぁ,この取締役は嫌いだと一瞬で感じる.まぁ,当然の反応かもしれないが,こちらも会社を選ぶ側だから後悔は微塵もしていない.こんな調子だとどの会社も採用してくれないかもしれない.そのときは自分の中のハードルを下げる.山小屋で働こうか.期間工で働こうか.リゾバで働こうか.ハードルを下げまくる.選択肢なんていくらでもある.いくところまでいってやる.

会社で働いているというだけで尊敬する.自分にはそれがかなり難しいから.みなさんはもはや雲の上の存在です.嫌々言いながらも働く.辞めたいと言いながらも働く.自分にはそれができなかった.だから会社を辞めた.逃避行てやつ.どうにかなるだろう精神で海外に行った.働きながらフラフラした.なんとかなった.楽しかった.でも将来の不安は拭えなかった.フリーターという道はこれからもしたいとは思わなかった.その場その場では必要なお金を稼いで生きていける.でもそれができるのは若いときだけだと思う.30,40代になったら体力的にも厳しい.年下にコキ使われる.不安定すぎて結婚もできない.そんな未来を想像してしまう.そうなると正社員という道を目指すしかなくなった.これまで目をそらし続けていた道を直視するときが来たということだ.大学院までの学生生活と海外生活,そしてニートという超モラトリアム期と別れを告げるときが来たのだろう.

これから仕事と向き合い,必死に働きながらこれからの生き方をまた探していこうと思う.とりあえず,まずは採用してもらうことから.